僕たちに何ができるのか  ~石巻市北上町で~ 

24日夜から27日まで、ボランティアで東北の被災地に行ってきました。
被災された方への医療支援と物資搬送のお手伝いで、医師3名、ドライバー、サポートスタッフら合わせて総勢10名のチームです。現地で迷惑にならないよう、テント、食料、水、ガソリンなど自前で準備して乗り込みました。
物資搬送チームと、医療支援チームに分かれての行動です。

僕は医療チームと共に、最初に気仙沼に入りましたが、ここよりも石巻の近く北上町の十三浜地区の方が支援を必要としているとのアドバイスを受けたため、急遽移動し北上町の被災地に向かいました。

十三浜の現場を見てまずは今回の津波の凄まじさに圧倒されました。
さんざんテレビなどの映像で状況はある程度把握していたつもりでしたが、実際自分の目で見てみると、ここでは想像を絶することが起こったのだと思いました。
昆布漁で有名な景勝地も無慙な廃墟のようになっており、言葉が見つかりません。

医療チームが避難所で診察をするかたわら、我々は持参したテントを張って、テントの有効利用方法を説きました。
インフルエンザにかかった人の隔離、着替え場、具合の悪い人の診察場、などなど。

震災から2週間たって、避難所にも物資が集まりだしています。
しかしながら、電気、水道の復旧の見通しは立たず、またプライバシーのない生活が徐々に避難されている方々のストレスを高め、心を蝕んできています。

そんな中で、被災された方々のために僕には何ができるのか?

現地に行く前は、登山家として培った(と思っている)危機管理能力や危険回避能力が何がしか活かせるのではないかと思っていました。
しかし実際に僕ができることは、ほとんど、いやまったくありませんでした。

僕にできることは、現場を見ること、そして被災された方のお話に耳を傾けることくらいでした。
「大変ですね」「頑張ってください」という言葉をかけるのさえためらわれます。それほど事態は深刻です。

3日間でお会いした方々の印象は、みなさんが親切で、あたたかかったことです。
我々が宿泊でテントを張ることを申し出ると、さんざん固辞したにもかかわらず、避難所の一画を開けてくれ、なおかつ「余ったもので、、」と言いながらカレーまで出してくれました。

厳しい状況はまだまだ続きます。
「僕にできることは何か?」 を問い続けていきたいと思います。




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宮城県石巻市北川町十三浜の被災地


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津波は何もかもを壊し、根こそぎ奪っていった


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北上中学校の避難所


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テントは子供たちの遊び場になりました

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